豊かな漁場と生産者の巧みな技術

大分県ブランド養殖魚 かぼすヒラマサ 今期初出荷

2022年04月6日

長期販売でシリーズ力強化

かぼすヒラマサ
今年の出荷が始まった「かぼすヒラマサ」

大分県のブランド養殖魚「かぼすヒラマサ」の出荷が4月1日に始まった。県特産品であるカボスの果皮を混ぜた餌で育てており、香りがよく上品な味わいが特徴。今年は販売期間を9月末まで延長する。先行する「かぼすブリ」販売の端境期を埋めることで“かぼすシリーズ”のブランド力を高め、売場でのスペース確保を目指す。

今期の販売は昨年同様の5月末までの2か月間に、産卵期を終えた8月上旬~9月末ごろまでの約2か月間が追加された。「かぼすブリ」も生産する養殖業者が新規に「かぼすヒラマサ」にも挑戦し、期後半を受け持つ。

「かぼすブリ」は水温が高くなると生産が難しく、10月前後から3月末までに限られる。そのためJFおおいたと県が連携して、春以降も販売できるヒラマサを“かぼすシリーズ”に加えようと、生産技術を確立した。

2018年に試験出荷を始めた「かぼすヒラマサ」は19年から本格販売を開始し21年は5月末まで約6,000尾・24トンを出荷。今年は参加事業者が増え、販売期間を延ばしたことで、出荷量は前年の2倍増となる約1万2,000尾、48トンを見込んでいる。

県漁業管理課によると、今年は餌に混ぜるカボス果皮ペーストを増量したという。1日に大分市公設地方卸売市場で行われた初出荷式では、試食した仲卸業者から「より香りが増した。爽やかに食べられる」との高い評価を得ていた。出荷先は県内の量販店や飲食店が中心だが、一部は豊洲市場を経由して関東圏でも販売される。

2022年4月6日 水産経済新聞

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