豊かな漁場と生産者の巧みな技術

トラフグ処理・調理競う

2022年06月22日

全日本ふぐ協ら 全国初の技術大会

知久馬審査委員長(左)と、ふぐ処理部門で全日本ふぐ協会会長表彰を受けた奥村さん
知久馬審査委員長(左)と、ふぐ処理部門で全日本ふぐ協会会長表彰を受けた奥村さん

新日本調理師会(横浜市、小山正武会長)は6月13日、丸トラフグの処理や身欠きトラフグの調理技術を競う「第一回全日本ふぐ調理技術大会」を横浜市内で開いた。フグ処理者資格や調理師資格を持つ8人が出場した。同会傘下の全日本ふぐ協会(大田晶子会長)が共催し、農水省が後援した。全日本ふぐ協会によると、フグの処理・調理技術を競う大会は全国初となる。

山形県をはじめ、京都府や大阪府、山口県など2府6県から参加があった。フグの可食部と不可食部を分ける「ふぐ処理部門」には7人がエントリーし、山口県下関市の奥村竜蔵さん(ふぐ懐石ガーデン料理長)が全日本ふぐ協会会長表彰を受賞した。指定の食材を使い刺身(てっさ)や盛り付け(てっちり)の調理技術や芸術性などを競う「ふぐ調理部門」には8人が参加。神奈川県の矢野賢造さんが農林水産大臣表彰、鳥取県の田中哲也さんが神奈川県知事表彰に輝いた。

第一回大会審査委員長は鳥取県調理師連合会の知久馬惣一会長が務めた。ふぐ処理部門は農水省大臣官房新事業・食品産業部外食・食文化課長の須永新平氏ら5人、ふぐ調理部門は横浜魚市場卸協同組合の布施是清理事長ら12人が審査した。

大会はフグ食文化の保護や調理技術の継承、身欠きフグの全国への普及を狙ったもの。当初は2020年3月の開催を予定していたが新型コロナ感染症拡大の影響で延期となっていた。

厚労省によると、丸のフグはふぐ処理者しか加工できないが、ふぐ処理者が有毒部位を取り除いた身欠きフグは原則、誰でも調理できる。小山会長は「関東や東北、北海道でもフグ食文化が広がれば販売量も現在の3倍ほどに増えるだろう」とし、さらなるフグ食普及に期待を込めた。

第二回大会は来年2月下旬から4月ごろの開催を予定する。

2022年6月22日 みなと新聞

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