豊かな漁場と生産者の巧みな技術

大分・新ブランド県産魚、カボス香る養殖フグ誕生

2022年10月25日

11月から本格出荷

広瀬知事(右から3人目)に報告をする髙瀨会長(その右)
広瀬知事(右から3人目)に報告をする髙瀨会長(その右)

大分県名産のカボスを餌に使ったブランド養殖魚シリーズに、トラフグが加わる。県内のトラフグ養殖業者は10月19日、「かぼすフグ」の生産に成功したと発表した。県庁を訪問し広瀬勝貞知事へ、11月1日から県内を中心に本格出荷を開始すると報告した。

「かぼすフグ」は県内トラフグ養殖業者の有志12人を会員とする県水産養殖協議会トラフグ養殖部会(髙瀬興治会長・高瀬水産(有)社長)と県が2015年から開発を始めた。研究の結果、身や白子から香り成分の「リモネン」の検出が確認されている。18年には「かぼすフグ」として商標登録。カボスの生果皮をミンチ状にして添加したモイスト飼料を、出荷15日前から与える生産マニュアルも作成し、品質の安定化に努める。

本格出荷を直前に控え髙瀬会長は「トラフグのうま味を邪魔しない、上品な味わいに仕上がった」と、成果を発表。刺身を試食した広瀬知事も「豊かな味わいのフグに爽やかな香りが付いておいしい。やめられない」と笑顔を見せた。

出荷期間は来月1日~翌年2月末を想定しており、JFおおいたの直営店や県内料理店での販売から始め、将来は県外への出荷も検討する。初年度の生産は約3,000尾(3トン)を予定する。

カボスを餌にした県産ブランド養殖魚はこれまで、ブリやヒラメ、ヒラマサの3魚種で先行しており、トラフグの加入で「かぼす4きょうだい」となる。大分県内の養殖トラフグ養殖量は県南の佐伯市を中心に21年が254トンで全国3位。生産額は20年が5億9,500万円だった。

新たに生産された「かぼすフグ」
新たに生産された「かぼすフグ」

2022年10月25日 水産経済新聞

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