豊かな漁場と生産者の巧みな技術

県産食材集め提案会「かぼすヒラメ」など、大分県がアピール

2023年02月15日

食材の魅力を語った生産者ら
食材の魅力を語った生産者ら

大分県は2月10日、東京・有楽町のレストラン型アンテナショップ「坐来大分(ざらいおおいた)」で県産食材の提案会を行った。JFおおいたの担当者が飲食店バイヤーらへ向けて県産ブランド魚の「かぼすヒラメ」と「杵築ん鱧」をアピールし、農畜産品を含めた試食が行われた。

「かぼすヒラメ」は2010年から生産されている同県のブランド魚。漁協経済事業部販売課の下郡祥平主任は特産のカボスを加えたオリジナルの餌を与えることで「さっぱりと臭みが少ない味わいになる」と特徴を説明した。

刺身に調理して提供した坐来大分の安心院淳総料理長は「同じくカボスを餌に使用した『かぼすブリ』も扱っているが、特に若い女性などから好評。これからも大分県の郷土料理をアレンジしたメニューなどで幅広く魅力を発信していきたい」と話した。

下郡主任は、20年に漁協が杵築市に新設した「荷さばき鱧加工処理施設」で加工されている「杵築ん鱧」についても紹介。職人の包丁捌きと同じように数ミリ間隔で骨切りできる最新鋭機を使用し、真空冷凍状態で出荷している。手軽に調理できる点をアピールし、試食として天ぷらを提供した。

2月下旬まで「天丼てんや」でハモを使用した「早春天丼」を提供中(計13万食を予定)のロイヤル㈱商品本部購買部の河原辰幸水産担当バイヤーは、「大分県産ハモのおいしさは消費者からも高い評価を得ている」と魅力を語り、引き続き県産食材をメニューに取り入れていく方針を語った。

提供された試食
提供された試食

2023年2月15日 水産経済新聞

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