豊かな漁場と生産者の巧みな技術

小学校6校でトラフグ給食

2023年02月28日

長崎市たちばな漁協、卒業控えた6年生へ提供

JF長崎市たちばな漁協(本西則安組合長)は3月9日まで、養殖生産した「戸石産とらふぐ」を、近隣の小学校6校、6年生に対して学校給食として提供している。

地元の特産魚ながら、県外出荷が大半で食卓に上る機会が少ない「戸石産とらふぐ」を6年生に食べてもらい、卒業の思い出づくりと地産地消につなげようと、2013年度から毎年実施しており、今年で10回目。

実施しているのは、東長崎地区小学校6校の6年生、計470人。初日の2月21日は戸石小、橘小の2校、計160人を対象に実施。生産者や漁協関係者が両校を訪れ、トラフグの特徴や養殖方法などを説明し、オリジナルの「とらふぐノート」を全員にプレゼントした。

このうち戸石小では、同漁協の玉井満参事が卒業祝いの言葉を述べたあと、トラフグのから揚げを提供。児童らは「身がプリプリでおいしい」「もっと食べたい」などと感想を語っていた。

同漁協の今期の出荷尾数(2歳魚)は推定約20万尾。長雨の影響で不漁だった昨シーズンの約3倍で、浜値は昨年比約500円高のキロ3,500円だが、飼料や資材の高騰で厳しい養殖経営が続いている。

2023年2月28日 水産経済新聞

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