豊かな漁場と生産者の巧みな技術

イオンで「愛媛フェア」

2023年03月3日

北関東・東海・近畿169店で順次開催
高校生のマグロ解体ショーも

井上さんがかぶとを見せると、大きな拍手が起こった
井上さんがかぶとを見せると、大きな拍手が起こった

愛媛県は先月下旬から、北関東、東海、近畿のイオンリテール㈱169店で「愛媛フェア」を順次開催している。県と同社は2011年に地域活性化包括協定を締結。協力して、県産品の販路拡大や観光振興、地産地消の推進などに取り組んでいる。

県産農林水産物を取り揃えた同フェアでは、養殖マダイやブリ、スマなど愛媛育ちの養殖魚「愛育フィッシュ」や「鯛めし」「じゃこ天」などを販売。このほか、一部店舗では食や観光の魅力を紹介するイベントを開催し、来店客に県の魅力を発信した。

イオンスタイル茨木店1階の水産売場では、先月下旬に県立宇和島水産高校の女子生徒「フィッシュガール」が養殖クロマグロの解体ショーを実施した。

来店客が見守る中、同校水産食品科3年の井上愛菜さんが、キョクヨーマリン愛媛㈱の「本鮪の極」(52.7キロ)を解体。鈴木康夫教諭がクロマグロの特徴や養殖について解説した。解体を見終えた来店客はそのあと、県産水産物と一緒にクロマグロを購入した。

この日初めて解体ショーを行った井上さんは「練習通りにいかないこともあったが、お客さまやバックヤードの方々の温かい応援もあり、何とか捌けた。卒業前にフィッシュガールを経験できてよかった」と声を弾ませた。

同店では、日本有数の生産地である宇和島の真珠も販売。㈲ダイマサ真珠が各種パールアクセサリーを取り揃えたほか、真珠アクセサリーが入ったカプセル自動販売機「あこや真珠ガチャR」が設置された。

魚類養殖日本一の同県は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて苦しむ生産者を応援するため「えひめ水産応援プロジェクト」を実施しており、県産水産物のさらなる魅力発信、販売促進、魚食普及に取り組んでいる。

2023年3月3日 水産経済新聞

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