豊かな漁場と生産者の巧みな技術

刺身×発酵で新提案、マリン大王「塩糀漬け」など発売

2023年05月15日

左上から時計回りに「ぶりの塩糀漬け」「真鯛の塩糀漬け」「間八の塩糀漬け」「間八の酒粕漬け」「真鯛の酒粕漬け」「ぶりの酒粕漬け」
左上から時計回りに「ぶりの塩糀漬け」「真鯛の塩糀漬け」「間八の塩糀漬け」「間八の酒粕漬け」「真鯛の酒粕漬け」「ぶりの酒粕漬け」

マリン大王(徳島県鳴門市)は5月、魚を生のままで食べられる加工品「塩糀漬け」「酒粕漬け」シリーズを発売した。

両シリーズは自社の第一事業部鳴門工場(本社)の冷凍加工技術と、第二事業部石井工場の水産調味料の技術を組み合わせた付加価値品。刺身で食べられるような品質のブリやカンパチ、マダイのそれぞれを厳選した塩こうじと酒かすに独自の魚しょうを使用した調味料とあえた品だ。冷凍加工技術で魚の食感が残っている。塩こうじと酒かすによって甘みとうま味が増し、その栄養価を摂取できる。

ラインアップした商品は「真鯛の塩糀漬け」「間八の塩糀漬け」「ぶりの塩糀漬け」「真鯛の酒粕漬け」「間八の酒粕漬け」「ぶりの酒粕漬け」の6品。量販店やコンビニなどでの市販向けにしている。「海の幸×発酵食品」をコンセプトに、健康への関心が高く、発酵食品を好む消費者や、魚の好きな消費者などを想定し開発した。「簡便性が高く、刺身の新しい食べ方として提案している」(マリン大王担当者)

原料は、主にマリン大王の親会社である徳島魚市場(徳島市)の取引先が冷凍刺身生産時に発生する副産物(端材)。生産者が水揚げした規格外の魚も使用している。「SDGs(持続可能な開発目標)達成の貢献のため、海の資源の持続的利用の一環として使っている」(同)

すべての商品は冷凍出荷で賞味期限は360日。ガス置換包装を採用。賞味期限は、解凍後の10度以下の温度帯での保存で、Dプラス20日と通常の生食品に比べ圧倒的に長く設定。食品ロスの抑制にも貢献する。

2023年5月15日 みなと新聞

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