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スズキ(鱸)
■スズキ(Lateolabrax japonicus)
- スズキ目スズキ科スズキ属
- 特性を活かしたルアーフィッシングでおなじみ
- セイゴ級(小):焼き物、煮物/スズキ級(大):洗い、刺身
住んでいる場所
日本沿岸に広くすんでおり、その種類は、スズキ(Lateolabrax japonicus)、ヒラスズキ(Lateolabrax latus)、中国スズキ(Lateolabrax maculatus)の3種がいます。スズキは、北海道南部を北限とする日本全域から朝鮮半島~渤海~黄海~東シナ海~南シナ海に至る沿岸域に広くすんでいます。ヒラスズキは、スズキに比べ、すんでいる地区が狭く、本州南部以南から九州の太平洋側と日本海側西部のスズキに比べて温暖な海域にすんでいます。中国スズキは、朝鮮半島西岸から黄海~渤海~台湾~香港~海南島近海まで広くすんでいます。
ルアーフィッシングでおなじみの魚!
スズキはブリ同様、成長に伴ってセイゴ(25㎝前後)→フッコ(60㎝まで)と呼び名が変わることで「出世魚」でもあります。また、大食漢のくせに生きたえさにしか食いつかないため、ルアーフィッシングの対象魚としても馴染みの深い魚です。(しかし、養殖しているスズキは配合飼料でも食べます。)
スズキはこの他、おおたろう(東京)、すすき(富山、鳥羽)、せご(有明海)、ゆうど(新潟)などの呼び名で親しまれています。
体に光る7つ星
この魚の養殖は3種の中で中国スズキ(体側に7つの黒点を持っていることから、通称”7つ星”と呼ばれています)の成長が最も良いことから、主に本種の養殖が行われています。種苗は国内で生産された人工種苗が使われ始めてはいますが、大半は中国の東北3省(遼寧、河北、山東)から種苗を輸入し、養殖しています。
食べる
又、この魚は白身の肉質であり、セイゴ級の小さなものは焼き物か煮物、スズキ級の大きなものは洗いや刺身に適しています。