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カンパチ(間八)
■カンパチ(Seriola dumerili)
- スズキ目アジ科ブリ属
- 全長1.8m、体重80kgの大物も!
- 三重県以西の太平洋沿岸で養殖
住んでいる場所
カンパチはブリ(ハマチ)やヒラマサ同様、スズキ目アジ科ブリ属の魚です。
ブリよりも南方にすむ魚で、東北地方以南、台湾、遠くニューギニア方面にもすんでいます。
カンパチはブリよりも大きく成長し、全長1.8m、体重80kgまで達すると言われ、地方ではかんぱ(東京)、しお(和歌山)、ひらそ(島根)、あかばな(高知、山口、九州)などと呼ばれ親しまれています。
名前の由来
ブリに比べると体型がやや平たく、体高は成長に伴ってブリより次第に小さくなる傾向にあります。体色は幼魚ではブルー系統の色合いが強いが、体重が約30gを越えると緑褐色又は紫褐色となり、体側に黄色帯が出てきます。又、頭部を正面からみると黒褐色の八の字の紋がみられ、これが「カンパチ」という名前の由来と言われています。
太平洋沿岸で育つ
この魚の養殖はブリ同様、天然種苗を利用していますが、養殖生産量の増加に伴い、近年では中国の香港や海南島から種苗を輸入し、養殖しています。この魚の適水温(20~31℃)はブリに比べると高いことから、我が国では黒潮分流が流れ込む三重県以西の太平洋沿岸に限られています。